スペインタイルって何?
アベニールポルテの講師のみなさま、初めまして。スペインタイル陶芸のpocoApocoです。
陶芸家でもなじみの薄いマジョリカ焼きについて、スペイン陶芸を通して、説明致します。
日本ではタイルは、明治に入ってから、イギリス産業革命後のタイルが入ってきました。その後、富国強兵の一貫で、昭和の初期に、西洋のタイルを抜け!と生産が始まり、あっという間に、品質ともに、世界一の座についたのが、現在の日本のタイルです。1960年代の「団地」ブームにより、一般に広がりました。さて、もっと昔、、15〜18世紀のタイルはどんなだったかと、、それは、絵画であり、陶芸であり、建築美術でした。
スペインの陶芸を語るには、
タイルはかかせません。日本の陶芸でお茶碗がでてくるように、地中海の国では、陶芸といえばタイル!
この作品は、マジョリカ焼きという名で世界中に親しまれる中世の手書きタイルです。
私のタイル300数枚で装飾された和歌山マリーナシティ、ロイヤルパインズホテルの結婚式場(まるで中世のお城そのもの)です。
スペインで作られたタイルがマヨルカ島を通ってイタリアに輸出されていた当時、イタリアに到着したタイルの箱にはマヨルカの税関印が。それをイタリア語で読むとマジョリカ焼き、、産地名ではないのに、、なって、さらに、イタリアンルネサンス全盛のかの地ではフレスコ画の画家がたくさんいた。その画家達が陶器に絵付けをし、今日のマジョリカ焼きになっています。
もとは、スペイン発祥。カタルーニャ(
バルセロナ地方)には、ラジョラスと呼ばれる素朴なタイルがたくさん。博物館に飾られており、上の「
和歌山」の写真のようになっています。
さて、この技法で、この夏、
初心者講座をおこなったのですが、
お見事!!そのまま、玄関に貼付けられるタイルが焼き上がりました!
さて、スペインの陶芸技法のもう一つの柱は、
ぷくぷくっとしたクエルダセカ。もっと歴史が古く
イラン発祥、スペインで命名されました。
アルハンブラ宮殿建立時にアラブからスペイン(グラナダ)に伝わりました。
アラビアンナイトに出てきそうな王宮タイルです。
この技法を現代的に変えて楽しいタイルも作れます。
どうですか?
古典が新しい〜〜中世地中海の焼き物の世界へチャレンジしましょう〜。
さて、今回の講座ではみなさん、どんな作品ができるでしょうか!
夏の暑さを「ひととき」忘れて、オフィス街で優雅な「制作!」と参りましょう!
:::和歌山の写真以外は、受講者の作品です::::
by:
>>>スペインタイル陶芸工房pocoApoco
>>>
pocoApocoのワークショップや受講者作品ブログ
関連記事